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2009年4月

晩婚化傾向が物語る「できちゃった結婚」

戦後間もない1950年の第一子出生時の母となった平均年齢は24.4歳でした。この年の平均初婚年齢が23.0歳でしたので、1.4年後に赤ちゃんを持ったことになります。そして第二子目は26.7歳、2.3年間の開きです。また、第三子目となりますと29.4歳、2.7年後となっていました。それが2006年になりますと第一子出産の平均年齢は29.2歳となり、同年の平均初婚年齢が28.2歳ですから、ちょうど1年目に赤ちゃんを産んでいます。二番目となりますと31.2歳ですから丁度2年後になります。三番目は平均32.8歳ですので、1.6年後に産んでいることになります。子どもを生む間隔が少し短くなってきているようです。これは背景に晩婚化傾向が隠されているのではないでしょうか?10

次に、厚労省の統計数値で結婚期間が妊娠期間より短い出生数の推計値(できちゃった婚)をみてみますと、2004年の数値では15.8万組

で第一子を出産しています。そのうちで20歳前半が6万組と最も多く、20歳後半が5.6万組と続いています。次に多いのが30歳前半で2.4万組です。それを1980年からの5年間隔での推移を示したのが「年代別できちゃった婚件数の推移の図です。いずれの年度も20歳前半が多く、20歳後半と続いています。しかしよくみてみますと数値的には少ないですが30歳前半と35歳以上が確実に上昇していることがわかります。11_2

尚、この数値は結婚期間が月単位でしか把握できないため、結婚期間(月数)に対応する実際の結婚週数には幅が出てきますので結婚1ヶ月を0週として最短の数値でできちゃった婚を算出しております。

ではできちゃった婚で生まれてきた赤ちゃんの数は、全第一子出生数のうちのどれくらいの割合を占めているのかというのが、「できちゃった婚の全第一子出生中に占める割合」の図です。1980年は22.7%であったのが、1985年には25.8%と4分の1を占め、2004年では30.4%と2000年代に入ると3割を超えてきました。12

その年代別構成比の推移をみてみますと1980年では20歳前半が47.7%、20歳後半38.8%、30歳前半7.6%、20歳未満4.7%、35歳以上1.2%と続いていました。それが2004年になりますと20歳前半が38.0%と1980年に比べマイナス20.3%と減少し、20歳後半35.3%とマイナス9.0%の減少です。30歳前半は15.2%と19年間に2倍増となっております。35歳以上も1.2%から4.3%と3.6倍増を示しております。10歳代も4.7%から7.1%と1.5倍増を示しております。13

「できちゃった婚」がいけないことと考えているのではなく、女性の著しい社会進出と多様化した社会の中で結婚という価値観が大きく変化してきていることが晩婚化傾向を生み出しているのではないのでしょうか?

さらにその多様化した社会現象の中に「できちゃった婚」もさることながら「シングルマザー」が増え続けている事実も見逃せないことと考えます。1980年は1.3万人生まれていたのが2006年では2.3万人と1万人も増えてきております。14

100年に一度の経済恐慌に見舞われている今日、結婚、離婚、再婚、できちゃった婚、さらにはシングルマザーと増え続けるわが国社会は、どのように捉えていけばよいのか、真剣に考えていかなければならない時にきているのではないでしょうか。

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「結婚・離婚・再婚」20年前との比較

 前回の「少子高齢化社会への軌跡」として女性の結婚年齢の遅延化現象をお話いたしました。また、核家族世代に入ったことも示しました。戦後築き上げた団塊の世代の高度経済成長、1970年代のオイルショックによる経済危機、1970年代半ばには第二団塊の世代で日本の経済は持ち直そうとしてきましたが、1990年前後に見舞われたバルブの崩壊により暗澹とした日本の社会が訪れてきました。その中に大きく関与したのは、女性の社会進出でした。多様化したなかでの女性の役割は極めて重要な社会的価値観を高揚したのです。

 どのような変化を与えてくれたのでしょうか?その点を数値で持って明らかにし皆様と共に考えてみたいと思います。先ず、女性の年代別初婚者数の比較を2006年の数値と21年前の1985年の初婚年齢のカップル数をみますと違いは歴然です。先ず、人口減もありますが、全体的に10%強少なくなっています。そして20歳代が30%減少し、30歳代が189%と2倍近く増加しております。まさに、結婚年齢の遅延化現象です。

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 同じ年の離婚者数をみてみますと1985年は11万カップルが離婚しています。2006年は19万カップルと2倍までには至りませんが73%と増えています。これをどのように捉えればよいのでしょうか難しいところですが、年代別にみますと30歳代が78%、40歳代76%と女性として最も輝く年代の離婚者が増えているのが示されています。さらには、50歳代、60歳代以上の女性の離婚者も増えているということです。

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 この婚姻者(初婚)数と離婚者数を単純に婚姻者を分母にしてみますと1985年は1.8%であったのに対し2006年は3.5%と2倍近い値を示しています。これは婚姻の年代と婚姻期間を考慮しなければなりませんが、この20年間の間に結婚という価値観が女性の中で大きく変化を示しているのではないでしょうか?

 同じようにして、1985年と2006年の再婚者の数値を女性の年代でもって比較してみました。離婚者数を分母にとってみますと1985年では51.9%だったのですが、2006年では47.9%とやや少なくなっております。数的には40歳以降の女性の再婚率は少なくなっております。また、30歳代以降の女性の再婚率は1985年に比べて65%と高率を示しています。40歳以降の再婚者数も少ないながら1985年に比べ2倍、3倍と増えていることの現実を捉えて考えなければなりません。

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 それは少子高齢化社会を抱え込んでいる「わが国の現状」を、今述べた数値を捉え考えていく必要性があるのではないでしょうか?結婚・離婚・再婚という数値からの今回の提言です。

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