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2010年11月

サンデー毎日の「セックス再開法」

1128日号のサンデー毎日にご無沙汰夫婦に捧げる「セックス再開法」』と題して『「セックスレス」とNHKの有働由美子アナウンサーが朝から連発したのは今年の一大ニュースかも。その勇気は買おう。が、本誌はテレビが伝えきれない、再びヤレる方法を披露する』という記事が掲載されました。そこには、「うちは盆暮れ」「うちなんかオリンピック。金メダルもの」。母親同士が集まるとセックスレス自慢に花が咲く…。という書き出しで始まっております。1_3

そもそもセックスレスとは、夫婦間で性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ない場合を指していますが、実際にどれくらいの夫婦が「セックスレス」といわれているのでしょう?平成20年の厚労省の科学研究班の報告によりますと、サンデー毎日でも取り上げていますように36.5%とあります。でも、この数値は男性から寄せられた回答です。女性からの回答は41.5%でした。それを、35歳を境にしてみますと35歳以上の既婚女性は45.7%と半数に近い夫婦がセックスレスだったのです。なぜでしょう。その理由をみますと夫の言い分は「仕事で疲れている」が24.6%、「出産後何となく」13.6%、妻は「出産後何となく」21.0%、「面倒だから」18.8%でした。35歳以上の夫の言い分は「仕事で疲れている」26.5%と4人に1人と多くなっています。また、妻側の理由をみますと「面倒だから」が22.3%となり、「出産後何となく」13.5%と少なくなっています。逆に、35歳未満の女性の2人に1にはセックスレスということになります。また、「出産後何となく」から「面倒だから」への移り変わりも「子育てに追われている」から面倒となっているようにも思われます。

産後のセックスレス!

男女ともにお産を境にしてのセックスレス。サンデー毎日でも取り上げていましたが、「夫も妻も出産を理由とする割合が高いことが分りました。育児に追われていることが一つ。また、女性は産後、出血や悪露が止まれば性交が可能になるのに、怖がる人が少なくない…」と記載されています。

私のところに、35歳女性から「産後にセックスレスになってしまいました」という相談メールが寄せられてきました。その内容は、「セックスレスに付いて相談させて頂きます。36歳の夫、2歳の娘、専業主婦の私の3人家族です。妊娠中期あたりから胸を触られるのがとても嫌になりそれが現在まで続いています。おっぱいをあげる時は苦にならなかったのですが最近は娘にも触られるのが嫌です。胸を触られなかったらセックスはなんとか出来ますが、全く感じないので痛くて余計したくなくなります。出産後今まで2回ぐらいしかしていません。主人にはそれとなくはセックスが怖いと伝えていて、無理やりするということは絶対しない人なので我慢していてくれています。主人の事はいまでも大好きで手を繋いだりセックス以外のスキンシップは全然大丈夫なのですが…」というものでした。

産後のセックスレスは、サイトを検索してもかなりの量で取り上げられています。これでは二人目のお子さんを望むのもかなり困難なことではないでしょうか?この「セックス再開法」につきましては、1128日号のサンデー毎日で詳しく取り上げていますので本誌を参考にされるとよいでしょう。2_2

「クーリッジ効果」と「鏡像効果(ミラーリング)」

ここでは、「誤ったセックス観」について話を進めてみたいと考えます。男性の浮気が何故起きるというお話に「クーリッジ効果(Coolidge effect)」という言葉がでてきます。これは新しいメスの存在がオスの性衝動を活気付けることを意味しており、男性の浮気がこれで説明ができるということでよく出てくるようです。この逆としてメスに別の新しいオスを入れることによって前のオスからの受精卵の着床阻害や流産が起こることが実験系で示されております。このことを「ブルース効果(Bruce effect)」と呼ばれております。この説明はスライドで示す程度にしておきます。

その他に「鏡像効果(ミラーリング)」という言葉があります。ミラーリングとは、心理学の用語からきているもので、親密な関係では相手と同じ動作をすることが多いということからきており、相手と同じ動作を意識的に行うことで親密な関係を構築することができるというものです。 

いずれも誤って捉えられていることが多いようです。7年程前にGQ Japanという男性向けの雑誌社から取材を受けたことがあります。男性1,000を対象としたセックス観に関するアンケートの内容でした。その

時の興味ある結果を思い起こしました。セックスをするとき何が大切かとの問いに「自分が気持ちよくなること」、「相手が気持ちよくなること」、「二人とも気持ちよくなること」という3つの選択肢を設けて、相手が妻の場合、恋人の場合、セックスフレンド(セフレ)の場合と回答を解析しているのです。その結果をみますと、「二人とも気持ちよくなること」が妻や恋人ではともに60%を超えており、セフレの場合は45%と低かったのです。しかし、「相手が気持ちよくなること」については妻の場合20%、セフレでは35%と高値を示し両者間に有意差(p<0.01)を認めているのです。3_2

セフレさんと行うように男性は常に相手が悦んでくれるような性の営みを持つことが優先されるのではないでしょうか。相手が悦びを感じてくれば自らも悦びが身体の中を駆け巡ってくるはずです。女性の悦びの泉を開くためには荒々しい営みは避けるべきでしょう。あくまでもソフトで優しい気持ちを身体でもって囁くことではないでしょうか。

「夫婦のセックス」のサイト様からのコメントを戴いていります「セックスレスの事例と致しまして妻がセックスを楽しいものと思わなければ、夫の欲望に次第についていけなくなり、セックスに価値を見出さなくなる。なぜなら多くの女性が真のオーガズムを知らないため、男性と同等のセックス観(有体に言えば欲望)を持つことができません。ただ単に夫と良い関係を持ち続けたい又は義務として、セックスにお付き合いするため、男性任せのセックスに終始する。そのマンネリがセックスレスを招く。セックスレスに意外に多いのが、こういった女性ではないでしょうか?こんなセックスを長年続けていれば、飽きてセックスレスになるのも当然です」とセックスレスの問題を取り上げております。詳しくは「夫婦のセックス」のサイト(http://www.huhusex.com/)へ訪ねてください。

さらに、セックスレスの解決法として「出産などの外的要因でセックスから離れなければならない時期の前に、良好な性関係を築くこと」が大切だと述べておられます。「この時期に女性がオーガズムを知り、夫婦間の性的なコミュニケーションができれば、外的要因に影響されないその夫婦なりのセックスの仕方が続くでしょう」とあります。つまり、「男性も女性も、女性の快感をおろそかにしないことが大切だ」と伝えております。

性の営みに欠かせないこと

セックスとはお互いの反応をみながら、二人で歓びを分かち合うものです。疲4_2 れているときや大変なお産をした後、また、育児に追われているときこそ、お互いが癒しやいたわりの気持ちを満ち溢れさせながらセックスを謳歌することが大切なことではないでしょうか!疲れなんかたちまち消え去ってしまいますし、いつまでも新鮮な気持ちで繋がれていくのではないでしょうか。セックスの鏡像効果(ミラーリング)を大切にすることです。

「性の三側面」と致しまして、お互いが裸になって結ばれるのですから、そこにはお互いの心の絆を強める「連帯の性」があります。そしてお互いが歓びを分かち合うといった「快楽の性」がうまれてきます。この両輪がうまく絡まっていき「生殖の性」がもたらされるという考えです。そして「生殖の性」が終焉を告げても「連帯の性」と「快楽の性」がもたらす二人の強い絆によって不惑の時ともいえる更年期を乗り越えて実りある豊かな夫婦の営みが永続していくのではないでしょうか。

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