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50歳以降の有配偶者は…男女別に

2-450歳以降の有配偶者の状況

私たち日本においては65歳を超えてどれほどの割合で夫婦としていられるのでしょう。1960年での男性は7割で妻の死別が3割弱となっていました。未婚、離婚がそれぞれ1%程となっていました。女性の方でみますと夫との死別が7割で、夫と共に暮らしていたのが3割弱となっていました。未婚が1%、離婚が2%程でした。5


50年後の2010年をみますと、男性では8割が「妻とともに」で1割の上昇を示しており、死別者は1割となり2割減少しています。未婚4%、離婚4%と若干増えていましたが、死別者がより減っていました。女性をみますと約5割が「夫とともに」と2割ほど増えています。死別が4割と50年前に比べ3割の減少です。未婚は4%と離婚は5%と男性を上回っていました。いずれにしても、50年の間には医療技術の革新で著しい「健康増進」が認められ「超高齢社会」がもたらされてきたといえます。

1960年の高齢化率(65歳以上人口割合)が5.7%であり、高齢化社会の手前にあった時代でした。当時の「性」は、「閉経=性の終焉」という考えで、夫を受け入れないのが一般的社会規範となっていたようです。男性の平均寿命は65.3歳、女性70.2歳であり、夫は妻より早逝するもの、妻の性は失われるもの、老齢の性は「嫌らしいもの」、「汚らしいもの」という考えが主流となっていたのです。65歳を過ぎた男性にとって「閉ざされた性」となっていたのです。夫は生きがいを失い、まさに「枯淡の性」とならざるを得なかったようです。

2-52010年時の高齢者の有配偶状態

これを平成22年(2010年)の国勢調査で、50歳以上の有配偶者の状況をみますと、50歳代女性の人口は約820万人で夫のいる有配偶率は640万人ですから78%となります。死別された方はわずか4%にしかすぎません。60歳代になりますと13%に増え、70歳以上になりますと49%となり有配偶率は5割程になっています。70歳前半のみでみますと27%と3割を下回っており、夫を失うのは70歳後半からとなります。6


男性の場合をみますと、50歳代の総人口は810万人で妻のいる有配偶率は610万人の75%となります。死別された方は10万人の1.3%となります。60歳代男性の死別者は3.6%、70歳以上で13.5%となっています。70歳前半では7%程となっており男性の平均寿命の79.6歳と符合していることがわかります。

50歳から74歳までの高齢世帯では、夫婦ともに生活をされているのが76%となり、しかもその半数が夫婦二人だけでの生活となっていたのです。78割が70歳前半まで配偶者とともに生活を送っているといえます。このように配偶者の存在は老年期における孤独を解消し、幸福感や生き甲斐を作り上げた生活を過せるといえるのです。

でもなぜ、70歳を過ぎても男性は、妻が健在であれば生き甲斐を感じて共に永らえるのでしょうか?なぜ男性は女性より短命なのでしょう?性染色体がXYとヘテロの関係が影響しているのでしょうか!性的関係が持てなくなって、性の枯渇として楽しみ、気力の消失が考えられなくもないでしょうか。70歳代に入りますと「枯淡思想」として性的欲望は植物が水分を失い枯れていくように、衰退・喪失感に浸り込んでしまうようにも思えます。

性の視点から捉えてみますと、男性は「与え入れる性」、女性は「受け入れる性」ともいえます。性という扉が閉ざされてしまいますと与える側の気持ち的損失は大きいものとなりかねませんね。「高齢者の性」が鍵を握っているのかもしれません。

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